WandererETAをε-180EDに取付けてETAの使用を開始しました。
取付に際しては迷光などがあり、困りましたが付属していた薄板リングを使う事で解決しました。どうも大型のOAG(ZWO OAG-L)では取付けネジ位置が最外側になり、内側に隙間ができ迷光の原因となっていたよう。本薄板リングで塞がれるので解決です。



尚、本来この薄板リングはETA後ろ側とOAG間にいれて、元の厚めシルバーリングはそのままと言われています。当面はこのままとしますが、ESATTO入替え時に指定位置に入れる予定です。恐らく厚めのシルバーリングは補強用なのではないかと想像します。
ETAのTilt補正では移動量が1.2mmとなっており、バックフォーカス調整も兼ねている感じ。従ってこの範囲で済むようであれば、フィルター厚による光路長伸びも吸収できるようそうです。実際私はAstronomikフィルター(厚1mmで光路長伸び0.3mm)での伸び対応のSIMリングは使わないことにしました。ETA初期状態でバックフォーカス調整で0.3mmの伸びを指定しています。

自動Tilt設定まではEAFのステップ辺りの移動量など必要な情報を得るため4回程HocusFocusの解析を実行する等あり、多少面倒ですが必要な情報を自動で取得する事なので寧ろ良いと思います。エラー見たいな表示も出ますが、必要な情報は得られているようです。
この辺りの操作法の詳細はWandererAstro社のYouTubeのここに投稿されています。
最終的に右上のような情報を取得し、自動Tilt調整(Automatic Tile Adjustment)ボタンで、各ポイントの移動量を算出しているようです。結果は、

と通知され、位置移動されます。移動後にPreSetとして保存しておくのが良いと思います。尚、画像ではError0と出ていますが、数回実施時はError値の報告などされていました。0までするかどうかは利用者判断ですね。尚、現時点これらの説明は明記されていません。今後追加なのかも知れません。
設定前後でのHocusFocusの解析結果は以下の感じです。
・初期(BF0,3mm)での結果

・自動Tilt調整後の結果

初期の状態もそれ程悪い状態で無いので、Tilt改善効果は分かり難いと思います。
撮影画像でのASIFitsViewでのTilt状況は
・前

・調整後

実際の所、ε-180ED個体の関係かAFパラメータ設定に苦慮しているため、上記の再現が簡単かと云うと微妙な所です。同じ設定ですが、HocusFocusが上手く収束しないケースも発生しています。
「ある程度合焦位置にいた方が良い」や「外気温変化で合焦位置ずれ等」で収束しないが発生。
何れESATTO3.5LPの移行するのですが、ZAO EAFを使用してのAFパラメータをもう少し調査(外側CropやStep数、回数等)して再度自動Tilt設定したいと考えています。
ε-180EDは実に合焦に関してシビアと見ています。
合焦位置からずれると早めに収差が目立つ(ドーナッツ状画像)、ほんの数ミクロンでズレ拡大、合焦位置からずれると周辺収差拡大等、これらをZWO EAFで習得してESATTO3.5LPの設定に反映させる予定です。
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