SkyEye62AMは未だ実運用はしていませんが、今まで気になっている横縞ノイズ(Banding Noise。今まで間違えてPadding Noiseとか言っていたが違ったよう)が出ている懸念事項がありました。
USBリミットを変更して薄くなる点は確認していました。
近々運用に使用したいと考え再度横縞ノイズについて調べた所、New Versionでは改良している事が分かりました。
New Version: Appearance and Performance Updates of SkyEye62AM/AC
自分所有の機器は、本体形状的には有っていますが実際自分のは横縞ノイズがあります。但しどうもパラメータ指定が有っていない様に思いました。上記内容を見ると
・HCGモードで
・Low Noise Mode の指定が要るよう。
Low Noise Mode が恐らくN.I.N.A上では 「ウルトラモード」だろうと思います。
今の所、購入元に自分の購入機器についてNew Versionか確認をしています(購入時期的にNew Versionと思いますが)。それと並行して再度上記条件でBiasとDark(300秒)、冷却0℃(環境温度27℃~30℃)を実行しチェックをして見ました。
調べた感じではカメラ側起因で発生、PC側起因で発生が考えられます。これはキャプチャしたデータをカメラ側からUSB転送等にて遅延が原因でデータ欠落が発生し現れると言うケースです。
以前のN.I.N.Aでは一時エリアにデータを保存しその後指定Dirに移動と言った動きをしていました。その為一時エリアが低速(NWドライブ等)だと遅延を想定していました。しかし、N.I.N.A 3.1で此れを変更しメモリバッファへのキューイングエリアに格納を行った後指定Dirに書き込むようになっていました。従って、メモリバッファへの蓄積なのでPC側の遅延はほぼ発生しないと判断しました。
カメラ側起因で想定出来るのは、カメラ入力12Vが変動(AC100vが95vなど低下すると12vが変動する可能性)して発生の点です。実際日本国内では90v台は結構発生するので、ACアダプターの入力側が100v前提であるとDC12Vも厳しい面が有ります(低下するだろうと)。そこで自宅(横浜)にて24時間5分ダークフレームを取得してチェックしました。尚、ACアダプターはカメラ付属のACアダプター。
チェック中は100v近辺なので90v台は未だ確認できていないのですが、実は横縞が発生していました。原因を調べると、結露防止ヒーターをOnにすると横縞ノイズ明確に発生。Offだと分からない(多分無し)と言ったことが分かりました。
入力AC電源の変動は使用環境側の事なのでこれは此れで改善が要りますが、結露防止ヒーターのOnで発生する件は明らかにカメラ側が原因であり、メーカー側での何かしらの改善が必要な事象と考えます。

結露防止ヒーターは単にOnだけでなく、ヒーターの電力設定が1~4とあり、強度を指定できます。そこで此れを変えたらどうなるかも調査しました。
尚、当初は24時間検証のつもりでしたが100v以下も発生しにくい状況で有る事、又現時点結露防止ヒーターが第一原因と思いますので、100v以下は富士ヶ嶺で実施(90v台は結構発生)し、結露防止ヒーターに変更して調べる事にしました。





Biasフレームも調べてみました。



検証した結果では、結露防止ヒーターは低電力での使用にしないと横縞ノイズが発生すると言う感じです。折角売りのヒーター可変がこれではと思う所です。
尚、ヒーター設定を1にして、外気28℃、湿度61%(露点19℃)、設定-5℃で前面ガラスから様子を見た所では結露は見られないので当面ヒーターの設定は1で進めるつもりです。

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