中々ESATTO3.5LP構成での撮影確認が出来ない状態ですが、7/22夜半から晴れ間が広がったので初撮影をしました。ESATTO3.5LPでは専用接続アダプターを使うのですが、寸法を間違えて短めとなりました。SIMリングと鏡筒側スケアリングアダプターを1mm程度空けて且つ2.5mmのSIMリングを使用して最大引出し辺りで合焦しました。
後はOAGのピント合わせだけですが、何とか少ない星が出ている時に合わせた状態で大丈夫な感じで撮影は出来る状態となっていました。
当然Wanderer ETAも取付けていますので、先ずはチルトの調整から初めてチルトも結構傾いていた感じで調整も出来ました。この時思った点としては
1)初めにバックフォーカスを合わせた状態でETAの調整をした方が良い
合わせなくてもチルト調整時に少しは調整されている感じですが、バックフォーカスに関しては調整範囲外でチルト調整として行われるだけで結果としてバックフォーカスは合っていない状態になります。
2)チルト自動調整をした後でもオートフォーカスはやっておいた方が良い
チルト時に合焦処理をしているので大丈夫と思ったのですが、チルト調整により合焦位置が変わる感じで、チルト調整後の本撮影前にートフォーカスした方が良い感じです。しないで進めてしまい星像がやや大き目になるなどがありました。
3)対象を変えた時には自動チルト調整をやって方が良いかもしれない
単に西側から東側に替わったためかも知れませんが、M16撮影後M33撮影時のチルト状態が悪くなっていましたので、再度自動チルト調整を実施しました。尚オートフォーカスも実施しました。
撮影向きが変わる(東半球から西半球、又は逆)時は自動チルト調整+オートフォーカスを実施した方が良い感じです。
上記の通り、自動チルト調整+オートフォーカスを実施してM16、M33を撮影しました。
1.撮影条件
・ε-180ED+エクステンダー:770mm、F4.3
・ASI6200MM Pro 0℃、Bin2x2、Gain100、Offset50、Bin2x2、Drizzle x2
・OAGによるガイド ASI220MM Mini、PHD2、2秒露出
・フィルター:ANTLIA V Pro LRGB、50mm枠無し
2.撮影結果
2.1 M16
撮影枚数:L:30x30秒、RGB:各20x30秒

2.2 M33
撮影枚数:L:30x60秒、RGB:各20x60秒

3.PixInsight処理
特段いつもと同じような処理ですが、今回SPFC、MGCだけの処理では画像周辺が不明瞭のままになると言う結果となりました。フラット画像はおかしいとかはなく何故そうなるか疑問ではあります。因みにM33のL画像及び、それにSPFC、MGCを掛けた画像は下記に感じです(但しストレッチしています)。
i) オリジナル画像

ii) SPFC+MGC処理をした画像

良くはなっていますが最周辺はまだ不明瞭感が残っています。
これをオリジナルにABE1次、2次、DBE処理を行いそれにSPFC+MGCをしたL画像は以下の画像です。

但し、M33の中心部分だけを見ると飽和する事無く見えているのでそれはそれで良いのかも知れません。今回は最後の処理(ABEとDBEを事前に実施)で行っています。
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